学会長挨拶
平成28年度日本臨床衛生検査技師会中四国支部医学検査学会(第49回)は、(一社)高知県臨床検査技師会の担当で、平成28(2016)年11月26日(土)・27日(日)の2日間に亘って、高知市文化プラザかるぽーと 他にて開催いたします。
本学会は、メインテーマを「土佐からの新風」、
サブテーマを「砕考・再構・最高(さいこう サイコー Bravo)」としました。
再構築といえば、現在10年間の大規模工事となる弘前城天守を支える石垣の改修工事が行われています。重さ400トンの弘前城天守をジャッキで持ち上げ、解体せずにゆっくりと移動させる曳屋(ひきや)という工法が採用されています。これは、大切に維持されてきた天守を一時的に避難させ、石垣を組み直して元に戻す、古い良き技術を新しい技術で守る方法です。
一方、臨床検査の自動化・システム化は、1981年度に高知医科大学附属病院で産声を挙げた「ベルトラインシステム」に始まり、ハード・ソフト面共に急速な発展を遂げて三十数年が経過しました。その間には何回かの機器・システムの更新、つまり再構築が行われています。しかし、その新しい技術の導入は既存システムに合わせて積み上げていく方法を取らざるを得ず、100%理想的な再構築ができないのが現実でした。今こそ、原点に返りゼロから見直す時期であり、しがらみにとらわれずに砕いて壊して考えるという意味で「砕考」という当て字を入れて、再構築する「再構」、そして「最高」と言えるものを生み出したいという希望が、サブテーマには込められています。
幅広い年齢層の臨床検査技師と幅広い臨床検査領域の関係者が集って意見交換ができる場所、そういう学会にしたいと考えています。
高知市には、観光シンボルのはりまや橋、桂浜、高知城 等があります。また、数多くの先人・偉人を輩出しており、「坂本龍馬記念館」、「自由民権記念館」、「牧野植物園」 等が有名です。さらに高知県はまんが王国でもあり、学会のメイン会場かるぽーと内にはフクちゃんで親しまれた「横山隆一まんが記念館」、さらに東へ1時間ほど行けばアンパンマンで有名な「やなせたかし記念館」もあります。
そして、恵まれた山の幸・海の幸、土佐の地酒をご堪能頂けたらと思います。
皆様には何卒多数のご発表、ご参加をよろしくお願い申し上げます。